2018年のボジョレー・ヌーボー解禁日は11月15日、
つまり本日となります!
今晩はボジョレー・ヌーボーで一杯、という方も多いのではないでしょうか。
ですが、ボジョレー・ヌーボーがここまで話題になるのは日本だけだといいます。
いったいどうして日本ではここまで熱狂的なのでしょうか。
そもそもボジョレー・ヌーボーとは
そもそもボジョレー・ヌーボーとは、フランスのローヌ県北部ボジョレー地方で生産された「ボジョレー・ワイン」の1つです。
ボジョレー・ワインには、ボジョレー・ヌーボーの他にもクリュ・ボジョレーやボジョレー・ヴィラージュなどがありますね。
そのうちボジョレー・ヌーボーは、その年の新酒となります。
本来はその年のブドウの品質をチェックする目的で製造されていたため、一部のワイン業者のみに卸していました。
しかし一般向けへの販路開拓のため、販売解禁日をイベントのように扱い、新酒が大々的に売られるようになります。
それが、今のように定着したみたいです。
日本でも一大ブームに
日本では1976年ごろから販売開始されています。
ですが一大ブームになるのは80年代の後半ごろ。バブル景気に乗って一大ブームとなりました。
この当時には解禁日にわざわざ新東京国際空港(今の成田国際空港ですね)に行ってワインを楽しむ人もいたんだそうです。
その後バブル崩壊で1度は人気も落ち着きますが、97年ごろに赤ワインブームが到来すると、再び脚光を浴びるようになりました。
ここまで人気なのは日本だけ!?
とはいっても、日本でのボジョレー・ヌーボー人気は世界的にも異例です。
なにせ解禁日の盛り上がりは本場・フランス以上になるそうですから(というよりもフランスではそこまで盛り上がらないみたいです)。
なぜ、日本だけがここまで盛り上がりを見せるのでしょうか。
それは日本が「初物」を重視しているからです。
野菜にしても魚にしても、その年の初収穫・初水揚げがニュースになったりすることはありますよね。
初物に注目が集まるのは、日本の国民性のようなものです。
そこにさらに企業のプロモーションなども加わり、ワインの初物であるボジョレー・ヌーボーが毎年話題になるのです。
またボジョレー・ヌーボーはその年の最初のワインということもあって、それほど熟成していません。
それゆえに、すっきりとフレッシュな味わいになっているのが特徴です。
普段ワインにあまり親しんでない人にとっても飲みやすいというのも大きいみたいですね。
毎年過去最高を更新するキャッチコピー
そして最大の要因かもしれないのですが、ボジョレー・ヌーボーのキャッチコピーがあまりにも面白いという点でしょうか。
キャッチコピーは1983年からつけられ始めたのですが、いくつかをピックアップしていくと、
1995年「ここ数年で一番出来が良い」
1996年「10年に1度の逸品」
1997年「まろやかで濃厚。近年まれにみるワインの出来で過去10年間でトップクラス」
1999年「1000年代最後の新酒ワインは近年にない出来」
2001年「ここ10年で最もいい出来栄え」
2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄えで1995年以来の出来」
2003年「110年ぶりの当たり年」
2009年「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に一度の出来」
2011年「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」
などなど。
いったい過去最高を何度更新するのでしょうか(笑)
これも戦略のうちなのかもしれませんが、このキャッチコピーがネットで話題になり、ボジョレー・ヌーボーの名前がさらに広がっていきました。
今の20代の方はこのキャッチコピーからボジョレー・ヌーボーを知ったという方も多いのではないでしょうか。
あとがき
毎年解禁日にニュースになるボジョレー・ヌーボー。
実はここまで話題になるのは日本だけなのですが、やっぱりこの時期の風物詩ですから。
この季節はボジョレー・ヌーボーを楽しんでみませんか?