牛乳を飲むとお腹を下すのはなぜ?それでも飲みたい人のために…

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私たちの身近な飲み物である牛乳

ほとんどの家庭の冷蔵庫には入っていることでしょう。

その栄養価の高さは、全国の小学校の給食で毎日出されていることからもわかります。

そもそも味が好きという方も多いかもしれませんね。

ですが、牛乳を飲むとお腹を壊しやすいのもまた事実

何とかしてお腹を壊さないように牛乳を飲むことができないものでしょうか。

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牛乳の健康効果

牛乳は栄養がかなり豊富です。

注目すべきはやはりカルシウム

牛乳1杯(200ml)に含まれるカルシウム量は220mgともいわれています。

これだけで成人が1日に必要な量の3分の1を確保できるほどの量です。

また、ほかにもビタミンAビタミンB2アミノ酸なども豊富。

体の成長や調子を整えるための栄養素がたっぷりと含まれています。

小学校の給食であれだけ飲まれているのも納得ですね。

これ1本飲んでおけば安心というわけではありませんが、普段の食事に1杯加えておくだけでも、栄養バランスが引き締まるのではないでしょうか。

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おなかが痛くなる原因

とはいえ、牛乳は飲み過ぎるとお腹を下しやすくなってしまいます。

その原因は「乳糖」です。

乳糖というのは、哺乳類の乳に含まれている糖分です。別名「ラクトース」とも呼ばれています。

この乳糖を分解するには「ラクターゼ」という酵素が必要なのですが、人によっては小腸のラクターゼ数が少なく、うまく乳糖を消化できないこともあります。

これを「乳糖不耐」といいます。

消化しきれなかった乳糖は小腸を通過して大腸へ移動し、大腸内の浸透圧を下げてしまいます。

その結果、腸壁から水がしみだしてしまい、便が軟化。お腹が緩くなってしまうそうです。

日本人は乳糖不耐が多い

日本人はアメリカやヨーロッパの方々に比べて、乳糖不耐の方が多いといいます。

もともと日本人が牛乳を食用として飲み始めたのは明治になってからで、いまだ150年ほどの歴史しかありません

家畜としての牛は飛鳥時代以前から日本にいて、乳を絞られていたという記録もあります。

ですが、奈良時代に肉を食べることが禁止にされると、それ以降は牛乳を飲む習慣も薄れていきました。

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江戸時代には薬として利用されていたともいわれていますが、食用として利用されるのはさらにそのあと。

それくらいの期間、牛乳はあまり身近ではなかったのです

その一方、世界ではかなり古くから牛乳が飲まれています。

中東から始まった牛乳文化は、紀元前7000年ごろからヨーロッパやアフリカ、アジアの一部に伝わっていたそうです。

つまりもう9000年近くも牛乳を飲んでいるということですね。

やっぱり彼らと比較すると日本人の体はまだ牛乳に対応しきれていないのかもしれませんね。

子供より大人の方がお腹を壊しやすい

また子供よりの大人の方がラクターゼの量は少なくなります

もともと乳糖は母乳にも含まれているため、乳児の時がもっともラクターゼの数が多くなるのです。

これはどの国の人でも同じようです。

お腹を壊さずに牛乳を飲むには

ではうまくお腹を下さずに飲む方法はあるのでしょうか。

牛乳を温める

単純な話ですが、やはり冷たいものはお腹を壊しやすくなります。

温めると腸への刺激が弱まり体温に近い温度になるためラクターゼの働きも活発になります

数回に分けて飲む

お腹が緩くなるのは、消化しきれないほどの乳糖が体内に入ってくるからです。

少しずつ飲めば、無理なく乳糖を消化することができ、お腹を壊しにくくなります。

コーヒーにしたりスムージーとして飲む

牛乳単品として飲むのではなく、コーヒーや紅茶、ココアにして飲んだり、

あるいは野菜やフルーツと一緒にミキサーにかけてスムージーとして飲んだりしても、お腹を壊しにくくなるようです。

少し手間は増えますが、より健康効果に期待ができるようにもなるので、おすすめです。

あとがき

やっぱり牛乳=健康というイメージはいまだに根強いですよね。

できるなら毎日食事に取り入れたいところです。

少し工夫をして、お腹バッチリの牛乳生活を送りましょう。

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