2019年の梅雨はなかなかインパクトがありますよね。
なんと西日本エリアでは、6月26日になってようやく梅雨入りしたというのです。
関東の方ではすでに梅雨入りしていたので、当然のようにもう全国的に梅雨入りしているものだと思っていたのですが、
西日本はまだだったみたいです。
いったいどうしてここまで梅雨入りが遅れてしまったのでしょうか?
梅雨入りが最も遅かった2019年
2019年6月26日
九州北部、中国地方、四国地方、近畿地方で梅雨入りが発表となりました。
特に九州なんかは南部が5月31日に梅雨入りしていたので、4週間近くも遅れて梅雨入りということになりましたね。
中国・四国や関西でも、平年より19日~21日も遅い梅雨入りとなっています。
ちなみにここまで梅雨入りが遅かったのは、過去にもほとんど例がないみたいで…
これまで記録に残っている中で、最も梅雨入りが遅かったのは昭和42年
この時は
九州北部…6月21日
近畿…6月21日
四国…6月21日
中国…6月24日
となっていました。
つまりいずれの地域でも記録更新というわけですね。
ただ昭和38年に梅雨入りが遅すぎて特定できなかった年もあるので、正式にはそちらが1位記録となっています。
どうして梅雨入りは遅れた?
ではどうしてここまで梅雨入りが遅くなってしまったのでしょう。
以前、梅雨の時期に大量に雨が降るのは、4つの気団と2つの停滞前線が関係していると説明しました。
https://global-news-diary.net/2844.html
ですがこの時期の天気を左右する要因は他にもありまして、
例えば太平洋高気圧は、南から北へと風を吹き込み、停滞前線を北上させる役割を担っています。
しかし2019年はこの太平洋高気圧の勢力が非常に弱かったみたいで…
十分な風が送り込まれず、停滞前線が北上することができなかったそうです。
しかも太平洋高気圧の勢力が弱いと、偏西風も南に蛇行してしまい、それも停滞前線を妨害してしまっていたんだとか。
そのため、西日本では梅雨入りが遅れてしまうこととなりました。
梅雨入りの基準は?
ふと気になったのですが、気象庁はいったい何をもって梅雨入りと宣言しているのでしょうか?
たしかに2019年は西日本で梅雨入りが遅かったものの、決して雨が降らなかったというわけではありません。
強い雨が降った日だってありました。
それでも、梅雨入りが宣言されなかったのはいったいどういう理由なのでしょうか?
梅雨入りのポイントは「週間予報」にあるみたいです。
まず前日or当日が雨か曇りであり、さらにの翌日以降もぐずついた天気が続くと判断され、その日が梅雨入りと認定されます。。
つまり1週間以上の期間の天気をまとめて判断して、梅雨入りか否かを決めるということですね。
確かに西日本では強い雨が降った日はあっても、数日間雨が続くような期間はありませんでした。
だから2019年の梅雨入りは遅くなってしまったんですね。
あとがき
強烈なインパクトを残した2019年の梅雨。知れば知るほど梅雨というものは奥深いのですね。
降ったら降ったでじめじめと憂鬱な気分になるのですが(笑)
でも降らなさ過ぎても水不足が心配になりますし、予定のない日にたくさん降ってほしいですね。