こう暑い日が続くとエアコンなしでは乗り切れなくなってしまいます。
むしろ熱中症のリスクも考えると、エアコンなしで乗り切ろうとする方が危険なくらいです。
とはいえ、やっぱり電気代が気になってしまいます。
しかし実はエアコンの使い方を少し工夫するだけで、今までより電気代を安くできる可能性があります。
長時間使う場合の最適なエアコンの使い方、ご存知ですか?
つけ始めが1番電気代がかかる!
エアコンでもっとも電気代がかかるのはつけ始めです。
室温を下げるときに、もっとも電力の消費が大きくなります。
エアコンは消費電力から電気代を計算するのが難しいのですが、目安としてはつけ始めの時にかかる電気代が25円/1時間ほど。
しかし室温が十分に下がってくれば消費電力も落ち着き、電気代は3円/1時間にまで下がるそうです。
となると、実はこまめにつけたり消したりしているよりは、つけっぱなしにしている方が電気代が抑えられるということになりますね。
学校や仕事などで半日以上家を空けるという場合は消した方がいいですが、30分程度の外出であればそのままにしておいて大丈夫でしょう。
電気代を節約するためのエアコン運用
では電気代を抑えるための運用法とはいったいどのようなものなのでしょう。
自動運転にする
エアコンの自動運転は優秀です。
室内温度をきちんと調整しつつ、最適な運転を自動で行ってくれます。
最初は「強」にして、涼しくなってきたら「弱」にと、自分で切り替えを行っている方もいらっしゃるかと思います。
ですが「強」の時間が長くし過ぎてしまうと余計な電気代がかかってしまいますし、早めに「弱」にしても部屋が十分に冷えていなくてやっぱり余計な電気代がかかります。
しかし自動運転ならその切り替えを最適なタイミングで行ってくれるので、結果的に電気代の節約につながるのです。
室外と室内の温度差を小さくする
室外と室内の温度差が大きくなってしまうと、それだけ部屋を冷やすのに時間がかかってしまい、電気代も多くかかります。
室外と室内の温度差が大きくならないような工夫が必要ですね。
なにも「本当は26度がいいのに28度で我慢しなきゃいけない」というわけではありません。
昼間に外の気温が上がり切ってしまう前に、午前中のまだ涼しい時間からエアコンをつけておくべきということです。
扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンだけでなく、扇風機やサーキュレーターを使って部屋全体に冷たい風が行き渡るようにすると電気代の節約となります。
風の性質上、冷たい風は部屋の下に、温かい風は部屋の上にたまりやすくなります。
そのため、私たちが十分に涼しいと感じる温度になっていても、エアコンはまだ部屋が十分に冷えていないと判断してしまうため、余計な電気代がかかってしまうのです。
しかし、扇風機やサーキュレーターで部屋の風を循環させると、エアコンも部屋が冷えていることを感知できるようになり、電気代の節約になります。
また扇風機やサーキュレーターの風によって体感温度も下がるので、その分エアコンの設定温度を上げることができ、さらなる節約につながっていきます。
扇風機やサーキュレーター自体の電気代は1時間当たり1円前後と、非常に安いのもうれしいポイントです。
フィルターを掃除する
エアコンは部屋にある暑い空気を吸い込んで、冷たい空気に変換してくれています。
そのためフィルターがほこりだらけになっていると、吸い込む空気量が少なくなり、部屋に送り込む空気も少なくなってしまうため、部屋が冷えるまでに余計な時間がかかってしまうのです。
フィルターの掃除は2週間に1度を目安として、こまめに行いましょう。
室外機のメンテナンス
効率よく部屋を冷やすためには、室外機も重要になってきます。
一軒家なら庭に、マンションではベランダに設置されていることが多いですね。
雨や風にさらされることを想定して丈夫に作られているので、故障することはめったにないのですが、ここに気を使うかどうかでエアコンの効きが劇的に変わることもあります。
まず室外機の吹き出し口の前にものを置くのはやめましょう。排熱が不十分になってエアコンの効きが悪くなってしまいます。
また日光が当たることによって室外機の温度が高くなりすぎるのも良くありません。すだれなどで日よけをしてあげるだけでもエアコンの効きが変わってきます。
他にも正面のカバーや裏側のフィンなど、目に見えるところの汚れやほこりなどは取ってあげると良いですね。
ただし室外機の内部に関しては、業者にお願いする方が無難です。
むやみに触ると手を切ってしまう恐れもありますし、エアコンの電源を切って十分な時間がたってからでないと感電の恐れもあります。
あとがき
この暑い夏を乗り切るにはエアコンは必須です。
効果的な使い方を覚えて、節約しながら涼しく過ごせるように工夫していきましょう。