皆さんは格安SIMにご興味がありますか?
というよりもこのページを見ている時点で興味があるということですよね。
ですが格安SIMがいまいちよくわからないという方も多いかと思います。
そこで今回は格安SIMがどんなものなのか、詳しく説明してみました。
格安SIMとは
格安SIMを説明するには、そもそもSIMカードとは何かということを説明しなければなりません。
SIMカードというのは、携帯電話やスマホに差し込まれている、ユーザー情報が記録されているカードです。
SIMカードの刺さっていないスマホを使用したことはありますか?
その状態だと電話はつながりませんし、インターネットへも接続できないようになっています。
(Wi-Fiを利用すればインターネットには接続できるようになります)。
つまるところSIMカードはスマホの利用証明書みたいなものです。
自分の情報が記録されているSIMカードをスマホに差し込んで初めて、電話やインターネットを使えるようになるというわけです。
では格安SIMはそのSIMカードが格安で売っているのかというと、そうではありません。
安くなるのは月額料金の方です。
皆さんのスマホ料金はいくらくらいでしょうか。
auやドコモ、ソフトバンクといったいわゆる「3大キャリア」を利用している方は8,000~10,000円くらいかもしれませんね。
ですが、格安SIMに変更すると、平均で3,000円、安ければ1,500円程度ほどにまで抑えられるのです。
月5,000円以上の節約になるということですね。年間だと60,000円も節約できます。
格安SIMの不安点
でもやっぱり格安SIMには抵抗があるという方もいらっしゃるかと思います。
格安への不安として代表的なのは以下でしょうか。
・きちんと電話・インターネットがつながるのか
・電話番号は変わるの?
・自分のスマホで使えるの?新しいスマホを買うべきなの?
・会社が多すぎてどこを選べばいいかわからない
などなど。
でも大丈夫です。1つ1つ説明していきましょう。
きちんとつながるのか
やっぱり格安というだけあって、安かろう悪かろうをイメージしている方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、格安だけあって、平日の昼間(12時~13時)と夕方(17時~19時)あたりは通信速度が大きく低下してしまいます。
ですが、全然電波を拾ってくれないということはありません。
そもそも格安SIMは、各社が自前の回線を用意しているのではなく、au・ドコモ・ソフトバンクのキャリアから回線を借りて、それを提供しています。
そのため、電話・インターネットがつながるかどうかでいえば、元のキャリアと一切変わらないのです。
大きく変わるのは通信速度だけと覚えておきましょう。
電話番号は変わるの
格安SIMに乗り換えても、今までの電話番号がそのまま使えます。
利用するのは「MNP転出」というサービスです。
これに関してはキャリア間での乗り換えでも利用できますね。
例えばドコモからau・ソフトバンクに乗り換えたとしても、MNP転出を利用すれば電話番号を変更することなく乗り換えることが可能です。
MNPの手続きは、各キャリアの窓口や電話・インターネットからでも行うことができます。
手続きが完了するとMNP予約番号を発行してもらえますので、それを格安SIM申し込み時に入力してください。
自分のスマホで使えるの?
格安SIMに変えると、スマホも変えなければならないのかと心配になる方も多いでしょう。
ですが、基本的には自分が今使っているスマホは格安SIMでもそのまま使えます。
格安SIMはキャリアから回線を借りているため、格安SIMもau系・ドコモ系・ソフトバンク系の3つに分かれます。
そしてもし今あなたがドコモのスマホを使っているのだとしたら、ドコモ系の格安SIMが問題なく使えます。
auのスマホならau系の格安SIM、ソフトバンクのスマホならソフトバンク系の格安SIMが使えるということですね。
※ただしau Volte対応のスマホはSIMロック解除が必要なこともあります
もちろんSIMフリー機などを自前で用意してもいいですし、格安SIMによっては端末とセットで購入できるケースもあります。
どこを選べばいいのか
確かに格安SIMの会社は多すぎますよね。
今まではau・ドコモ・ソフトバンクの3社しかなかったのに、それが一気に何十社にも増えたんですから、混乱するのも無理はありません。
ですが1社1社にきちんと特徴がありますので、自分に合った格安SIMを選べば大丈夫です。
代表的なものとしては
● IIJmio
格安SIMのことをあまり知らないという方にはなじみがないかもしれませんが、古くから格安SIM事業を行っている老舗的存在です。
料金は通信速度は平均的ですが、安定感のあるサービスが最大の売りになります。
会社によっては通信障害を起こしてしまうようなところもあるのですが、IIJmioはそういったトラブルを一切聞きませんね。
初めての格安SIMに強くおススメできます。
● OCNモバイルONE
大手プロバイダ会社OCNの格安SIMです。
通信速度は平均よりやや遅め、プランもそれほど多くはありませんが、かけ放題やセット購入できる端末が充実しています。
また最近は人気の音楽アプリをパケットの消費なしで利用できるようになったみたいです。
● BIGLOBE mobile
こちらも大手プロバイダ会社であるBIGLOBEの格安SIMです。
au系とドコモ系のSIMを両方提供しています。
料金は平均的で、通信速度は平均より高め。
オプションで「エンタメフリー」をつけることでYouTubeなどの動画サイトを視聴しても通信制限になることがありません。
● DMMモバイル
安さとプランの多さが売りの格安SIMです。
月々の通信料が1GBだけのプランから、20GBまで使えるプランまでさまざまなものがあり、しかもそれを業界最安値クラスの料金で利用できます。
通信速度は平均的ですが、通信量が余りがちという人から、たっぷり使いたいという方まで、いろいろな方にお勧めできます。
● 楽天モバイル
10分かけ放題と通信し放題がセットになった「スーパーホーダイ」が最大の特徴。
通話も通信も比較的多いという方におススメです。
またセット販売されている端末の数も多く、最新機種はたいてい取り揃えられています。
料金を楽天カードで支払うと、普段の楽天市場での買い物で獲得ポイントが増量するのも見逃せません。
● mineo(マイネオ)
ドコモ系とau系の両方のSIMが用意されている格安SIMです。
9月からはソフトバンク系のSIMも用意されるので、今使っているスマホを使いたいのなら、mineoを選んでおけば間違いありません。
ユーザー同士のコミュニティサイトが活発なのも特徴です。
● UQmobile
格安SIMの中でも最高の速度を誇る格安SIMです。
格安でも速度にこだわりたいという方には強くお勧めできます。
10分かけ放題がセットになっているプランもあります。
ただしau系のSIMしかないところには要注意。
● Y!mobile
UQモバイルと並び、格安SIMの中でもかなりの速さを誇ります。
ただしプランはかなり少なめです。
またソフトバンク系のSIMなのですが、ソフトバンクのスマホを使う場合でもSIMロック解除が必要なので注意してください。
● LINEモバイル
最近ソフトバンクの子会社になりました。
昔から提供しているドコモ系のSIMと、この7月から提供しているソフトバンク系のSIMを利用することができます。
ドコモ系のSIMは通信速度の評判があまり良くなかったのですが、ソフトバンク系のSIMはかなり速いと評判です。
またLINEのみならず、ツイッターやインスタグラムなどを利用しているときもパケット消費0になるのがうれしいポイントですね。
※現在はドコモ系SIMのみ ソフトバンク系SIMにも後日実装予定
代表的なものとしてはこれくらいでしょうか。
これ以外にも格安SIMの会社はたくさんあるのですが、初めての格安SIMであれば上記から選ぶのがおすすめです。
あとがき
確かに格安SIMはややこしい点がいくつもあります。
今回の記事でも、格安SIMの全容を紹介しきれたとは言えません。
とはいえ、うまく使えば月々のスマホ料金をグッと抑えることができます。
ぜひご利用を検討してみてください。