毎年夏になると夏バテになる方もいらっしゃるかと思います。
この時期はご飯があまり喉を通らないという方も多いかもしれませんね。
ですが、そもそも夏バテって何なのでしょうか。
いったいどういった症状を夏バテというのか、なぜ夏バテになってしまうのか、対策はどうすればいいのか、詳しく見ていきましょう。
そもそも夏バテとは?代表的な症状
一言で夏バテといっても、いったいどの症状が具体的に夏バテなのかがよくわかりませんね。
一般的には暑さが原因となる体調不良はたいてい夏バテとして扱われていたようです。
特に現代では暑さからくる「食欲不振」や「睡眠不足」、
冷房の利かせ過ぎによる「体の冷え」や運動不足による「体のコリ」などが代表的ですね。
特に食欲不振は夏バテの症状として代表的です。
なぜ夏場に食欲不振が起きやすいのかというと、自律神経が乱れやすい時期だからです。
自律神経というのは、無意識の行動をつかさどっている神経ですね。
例えば暑い時には汗をかいて体温を下げようとしますが、それは意識的に行われているわけではなく、体が無意識で行っている行動です。
そういったものは、自律神経が担当しています。
ですが、夏になると冷房の効いた部屋にいることも多くなるかと思います。
室内と室外の温度差が大きくなってしまうと、自律神経の働きも乱れてしまい、それが消化器系にまで影響を与えてしまうのです。
こうして、知らず知らずのうちに食欲がなくなっていきます。
その他の夏バテの症状
ほかの症状も説明しておくと、「睡眠不足」はやはり夏の暑さが原因です。
単純に暑くて寝つきが悪くなってしまうことが多いですね。
もちろん夜更かしをし過ぎて睡眠不足になり、それが夏バテにつながるというケースもあります。
「体の冷え」は冷房の効いた部屋に居過ぎること、「体のコリ」は運動不足などが原因になりやすいです。
またこの2つは密接なかかわりもあり、体の冷えは運動不足によって筋肉が不足していると起こりやすくなるといわれています。
体が冷えるのは血流が悪くなるからです。
血液は心臓から全身へと送られるのですが、指先や足先のような末端には心臓の筋力だけでは十分な血液を送るのは難しいです。
そのため、周辺の筋肉が収縮することでポンプのように血液を送り出してくれているのですが、その筋肉が不足した状態だと血液も送られにくく、体が冷えやすいのです。
これだけ暑いと体を動かすのも嫌になってくるかと思いますが、日常生活の中に少しだけ運動や筋トレを加えるだけでも、夏バテしにくい体になっていきます。
夏バテにすべきではない行動
夏バテの厄介な点は、良かれと思ってやった行動が裏目に出てしまうことが多いという点です。
例えば、体が熱くなったからといって冷たい飲み物ばかり飲むと、内臓に負担がかかってしまいます。
もともと内臓は体温に近い温度でもっとも働きが良くなるため、低温の飲み物は働きを鈍らせてしまうのです。
また食欲がないからといって、そうめんや菓子パンばかり食べてしまうのはよくありません。
炭水化物をエネルギーに変換するには、ビタミンB1が必要になってきます。
しかしビタミンB1は体が疲れているときは不足しやすい栄養素です。
そこに炭水化物ばかりの食事をとっていると、さらにビタミンB1の消費が激しくなってしまい、夏バテを加速させてしまうのです。
夏バテにおすすめの食材
夏バテにおすすめの食材は、やはりビタミンB1を多く含む食材となります。そのうえで高エネルギー・高たんぱくであることが理想ですね。
となると、もっとも優秀な食材は豚肉になります。
ビタミンB1が豊富に含まれていて、たんぱく質も十分。ご飯とお肉は栄養面で見ても相性ばっちりということです。
それに豚肉は安価に購入できますし、食事メニューへの取り入れやすさも◎!
普通に焼いて食べてもいいですし、冷しゃぶのようにさっぱりと食べてもOKです。
豚肉のほかには、ゴマや大豆製品などもおすすめですね。ゴマなんかは豚肉との相性も最高です。
また朝の時間がない時には、サプリメントなどで補うのもいいでしょう。
朝からしっかりと栄養補給して、気持ちのいい気分で1日が始まるというのもいいですね。
あとがき
夏バテは食欲不振を中心とした、夏の暑さが原因で起こる体調不良の総称です。
この時期はお肉とご飯をしっかり食べて乗り切りたいところです。
秋の涼しい季節がやってくるまで、なんとか頑張りましょう。