もはや生活必需品となったスマートフォン。
ですが身近になりすぎた影響か、バッテリーの問題が常に付きまとっています。
ついつい手が空くとスマホをいじってしまい、気がつけばバッテリーが空っぽ…なんてことはよくありますよね。
しかも長年使い続けるにつれて、明らかにバッテリーの消耗は激しくなります。
バッテリーを劣化させないための使い方はないものでしょうか。
スマホバッテリーの劣化する条件
スマホのバッテリーは大きく分けて2つのパターンで劣化していきます。
1つはサイクル劣化です。
充電→放電のサイクルを何度も繰り返すことで、バッテリーが劣化していきます。
スマホの電池はたいていリチウムイオン電池が使われているのですが、これらは化学反応によって電力を生み出します。
しかし何度も充電→放電が繰り返されることにより、この化学反応も起きにくくなってしまうのです。
スマホに使われるリチウムイオン電池の場合、たいてい300回~500回の充電に対応しているといいます。
(0%→100%の充電を1回とカウント 50%→100%であれば0.5回分となる)
1日1回充電したとすれば、2年足らずでこの回数に達してしまいますね。
500回を超えて充電したとしても、全く使えなくなるというわけではありませんが、新品の状態に比べて80%ほどの容量しか充電できなくなってしまうそうです。
そこまで使い込んでいくと、もう体感でバッテリーの劣化がわかりますよね。
そしてもう1つの劣化が保存劣化です。
使わなくなったスマホを電池0%のまま放置することでもバッテリーは劣化していくのですが、
それ以上に問題なのが充電100%のまま放置してしまっている場合です。
スマホの充電が100%になると、バッテリーは「トリクル充電」を始めます。
100%になった電池をさらに充電し続けると、軽微な放電と充電を同時に行うようになってしまうのです。
やはり化学変化を起こし続けるということになりますから、サイクル劣化のようにバッテリーの寿命は縮んでしまいます
バッテリーを劣化させないための使い方
ではスマホを劣化させないためには、どういった点に気を付けるべきなのでしょうか。
1つ目の注意点は、100%まで充電しないことです。
回数による劣化はどうしようもありませんが、これを心がけるだけでも劣化のスピードが変わってきます。
スマホを充電する場合は、なるべく電池を20%~30%に減らしてから、そして80~90%くらいの充電で止めるように心がけましょう。
バッテリーを劣化させないためには、寝ている最中の充電は良くないということですね。
2つ目の注意点は、充電しながら操作しないことです。
充電しながらスマホを操作すると、スマホ本体が熱をもってしまいます。
そしてその熱はバッテリーの劣化を速めてしまうのです。
特に3Dゲームのようにスマホに大きな負荷がかかるような操作は、かなり影響が大きいですね。
動画視聴なんかもかなりの負荷がかかります。
これらの操作はただでさえすぐにバッテリーがなくなってしまいます。
つい充電しながらゲームがしたい・動画が見たいとなってしまう気持ちはわかりますが、そこはぐっとこらえて充電中はゲーム・動画は封印しましょう。
またゲーム・動画ほどの負荷はかかりませんが、充電しながらのネットサーフィンもあまり好ましくありません。
こちらも充電が完了するまで我慢してください。
あとがき
スマホのバッテリーが劣化してしまうとすごく不便になってしまいます。
バッテリー残量に束縛されているような気分になってしまいますね。
バッテリーは交換できるのですが、たいてい1万円以上もかかってしまいます。
何年も使うとどうしても劣化してしまいますが、それまでは大事に使っていきたいですね。