2018年の猛暑の原因は「ダブル高気圧」か?いつまで暑さは続く?

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今年の夏は今までに経験したことがないくらいに猛暑が続いています。

日差しが突き刺してくるように暑いですよね。

例年以上のこの猛暑の原因、いったいなぜなのでしょうか。

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夏が暑くなる原因

そもそも夏が暑くなる原因は、日照時間の増加です。

地球は太陽の周りを公転しているのですが、それと同時に自転もしています。

ですがその自転は太陽に向かって並行ではなく、約23.4度ほど傾きながら自転しています。

この傾きのおかげで、日照時間が長い時期や短い時期が発生するのです。

夏が暑くなるのは1年の中でもっとも太陽の光をたくさん受け取っているからです

地面や空気が暖められ、気温が上がっていきます。

とはいっても、今年の猛暑にはこのメカニズムはそれほど関係ありません。日照時間は平年通りとなっています。

夏の「南高北低」気圧配置

次は気圧配置についてみていきましょう。

夏の気圧配置は「南高北低型」となっています。

太平洋側、小笠原諸島付近に太平洋高気圧が発生し、高温多湿の小笠原気団が発達します

夏のじめじめとした空気は、この小笠原気団の影響ですね。

一方で大陸方面には低気圧が発達し、日本の北側では曇りになることも多くなります。

これが例年の南国北低型の気圧配置です。

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2018年の気圧配置

しかし今年の気圧配置は少し変わっているみたいです。

今年の夏はチベット高気圧がかなり発達してきました。

このチベット高気圧は4月ごろにインド洋海上に現れ、夏にかけてチベット高原へと異動していきます。

ですがこのチベット高気圧が大きく発達すると、東の方へも勢力を拡大させて日本をも覆ってしまうこともあるのです。

2018年はどうやらそれが起きてしまったようですね。

ですがそれだけではありません。

太平洋高気圧が例年より北上してしまっているのです。

北上してしまった原因としては、春先に起きたラニーニャ現象で西太平洋方面の海水温がやや上昇したことや、

チベット高気圧の発達によって偏西風が例年よりもさらに高緯度に吹き込むようになったことなどがあげられます。

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ラニーニャ現象によって海水温が上昇すると、その周辺の空気も暖められ、上昇気流や積乱雲が発達します。

すると対流活動もより活発になり太平洋高気圧も北へ移動しやすくなってしまうのです。

またチベット高気圧によって偏西風が例年より高緯度を流れていると、太平洋高気圧も北に勢力を伸ばしやすくなります

偏西風が吹いていることによって、太平洋高気圧はその偏西風より高緯度にまでは勢力を伸ばせませんでした。

ですが今年は偏西風が高緯度に吹いている分、太平洋高気圧も例年より北に勢力を伸ばしているのです

こうして例年より発達した太平洋王気圧とチベット高気圧の「ダブル高気圧」が、日本に猛暑をもたらしています。

ダブル高気圧の影響

さらに悲しいことに、太平洋高気圧とチベット高気圧が重なってしまっていることもこの猛暑の大きな要因です。

太平洋高気圧は対流圏の下層に、チベット高気圧は対流圏の高層に発達する気圧であるため、実はお互いに干渉することはありません。

この2つの高気圧が重なってしまったことにより、雲が発生しにくくなって、より多くの日光が地面にまで届くようになります

さらに2つの高気圧が作り出す下降気流が空気を強く圧縮し、より気圧の高い空気が作り出されてしまう点も厄介です。

山に上ると気圧が低くなり、空気の温度も低くなることはおなじみかと思いますが、今回のケースはその真逆。

気圧の高い空気はやはり気温も高く、そういった空気が地上にまで届けられてしまっているために、ここまでの暑さになってしまっているのです。

この暑さはいつまで続く?

では、この暑さはいつまで続くのでしょうか。

幸いにも太平洋高気圧のほうが徐々に勢力が弱まってきているみたいで、8月の頭ごろには少し落ち着いてくると予想されています。

ですが8月の下旬からは再びダブル高気圧の状態となって、これまでのような厳しい暑さが再びやってくるとも予想されています。

うんざりする暑さとは、もう少し付き合っていかなければならないようです。

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あとがき

今年の猛暑の原因について迫ってみました。

このレベルの猛暑はいくつかの条件が重なったがゆえに起きたことで、これから毎年続くわけではないと知ることができただけでも気が楽になったと思っておきましょう。

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