皆さんはずっと購読している雑誌ってありますか?
月刊誌にしても週刊誌にしても、決まった日(曜日)にコンビニに行くのが習慣になってしまいます。
でも気になるのが、雑誌に設定された号数。
どうして発売日ではなく、少し先の日付が書かれているのでしょうか。
今回は雑誌の号数について詳しく調べてみました。
雑誌の号数の不思議
月刊誌にしても週刊誌にしても、気が付いたら何年も購読している雑誌ってありますよね。
なんだか買わないのが落ち着かなるというか、ああいうのって止め時が難しかったりします(笑)
でも気になるのが雑誌の号数。
雑誌の号数はなぜか発売日よりも先の日付が設定されていることがほとんどですよね。
たとえば月刊誌だと9月に発売するのは10月号です。
週刊誌だったら9月1日に「9月14日号」が発売したりします。
発売日と号数が一致する雑誌はほとんどありません。
いったいどうしてなのでしょうか。
号数が少し先の日付なのは出版業界の古い習慣から
出版業界では雑誌の号数に少し先の日付に設定する文化があります。
とはいっても好き勝手に決められるわけじゃなく、
週刊誌なら発売日から15日先まで
月刊誌なら発売日から40日先まで
というように、ルールは定められているようです。
ではなぜそういった文化ができたのかというと、その理由はいくつかあります。
1点目は情報の鮮度です。
毎日発行される新聞とは違い、雑誌は1度発刊されれば次号の発売日まで本屋やコンビニに陳列されることになります。
そのため発売された時は最新の情報だったのに、手に取ったときにはすでに古い情報になっていたということも。
発売日と購入日がずれることによって「情報の鮮度」が失われてしまうことがあるのです。
仮に情報のアップデートがなかったとしても、その本の発売日が古いというだけでちょっと信憑性が揺らいでしまいます。
今となってはネットですぐに調べることができますが、昔はそういった情報の錯綜が良く起こっていました。
ライバル誌も多いジャンルだと、なおさらこのズレが致命的になります。
そこで出版社ではそのギャップを埋めるために、発売日より少し先の日にちを号数に設定しているのです。
顧客心理としては、より新しい日付が記載されている雑誌の方が手が伸びやすいですから。
そして2点目は物流の問題です。
いまでこそ地域による流通の差は少なくなってきており、全国各地で発売日通りに雑誌を購入することができます。
(離島なんかはまだ発売日が2~3日遅れることが普通みたいですが)
ですが昔は地域によって発売日に差があることは当たり前でした。
出版社の大半は都市圏に本社があり、そこから北海道や九州までの遠方に本が届くまでに数日ほどの時間を要していたのです。
発売日と号数を一致させてもその通りに販売できないことも多々あり、号数を発売日より少し先の日に設定していました。
その名残が現在にも残っているというわけですね。
あとがき
「なぜ雑誌の号数は発売日より少し先の日付なのか」という疑問の答えは、
平たく言えば「出版社の昔からの文化」ということでした。
とはいえ、より多くの人に手に取ってもらえるような工夫とも言えますから。
今後もこの名残がなくなることはないでしょう。