2017年冬から2018年春にかけて、今冬も例年通りノロウィルスに気を付ける必要があります。ノロウィルスの特徴、感染経路や避けるべき二枚貝の種類を改めて確認し、安全&健康に過ごしましょう。
ノロウィルスとは
ノロウイルスとは、冬に流行する感染性胃腸炎です。小さな球形のウイルスで、人間の小腸粘膜で増殖します。小さい子供からお年寄りまで幅広い年齢に感染する可能性があり、インフルエンザと同様に厄介な感染病の一つです。
このノロウイルスは、感染力は非常に強いのですが空気感染がしにくく、メインが接触感染と飛沫感染と、インフルエンザとは異なった特徴を持っています。この特徴を理解し対策することで感染を防ぐことができます。
ノロウィルスの症状
ノロウイルスは、感染してすぐに症状が出るわけではなく、24時間から48時間ほどの潜伏期間があります。潜伏期間をすぎると症状が出て、激しい嘔吐や下痢、そして腹痛が発生します。熱や頭痛がでることもあり、1日から3日ほど続きますが、重篤化するパターンは少ないです。
ノロウイルスに感染したかどうかは基本的には問診で判断されていて、検査を行うことが少ないです。意外と結構ザックリな感じなんですね(笑)検査する方法もありますが、3歳未満もしくは65歳以上ではないと保険適用されないため、希望した時のみと考えておいたほうが良いでしょう。
ノロウイルスは感染力が強いため、会社に影響を与えないためにも休む必要があります。会社により診断書が必要となる場合もありますので、ノロウイルスだと自分で判断するのではなく、必ず病院に行き診断してもらいましょう。
ノロウィルスの感染経路と注意する食材
ノロウイルスは、一体どこから感染するのかを予防のために知っておく必要があります。
感染の経路は、人もしくは二枚貝です。二枚貝は特に注意が必要で、カキやホッキ貝、ホタテの生食は要注意です。二枚貝は体内にウイルスを貯蓄してしまう特徴があり、便などで排出されたノロウイルスが海へたどり着き、二枚貝の体内に貯蓄させてしまいます。
そのウイルスを貯蓄した二枚貝を食べることにより、ノロウイルス感染をするというのが感染までの代表的な流れとなります。
前述の通り空気感染しにくいのでのですが、感染力は強いので接触感染と飛沫感染には注意してください。
ノロウイルスを持っている人が触った物や、または咳やくしゃみで飛び散った唾液などを吸い込むことで感染します。ちなみに人間にしか感染しないので、ペットへの心配は不要です。
ノロウィルス感染の回避方法
ノロウイルスの感染を防ぐためには、手洗いだけでなく、食品からの感染と人からの感染に十分注意しなければいけません。感染した人が触ったものにはノロウイルスが付着していることがあるため、触った食器だけでなく手洗いに使用したタオルも素手で触らないことがおすすめです。
また、購入した食品にも付着していることがあるため、必ず加熱してウイルスを失活させてください。さらに、嘔吐物は絶対に素手で触らないようにし、さらにマスクをして片付けるように、その後十分な消毒をしてください。
ノロウィルスは熱には弱いという特徴も感染を回避するコツです。中心温度が80~90℃になるように加熱すると完全にノロウィルスを失活化させる事ができます。ウィルスを保有、付着した食材は加熱しないで食べる場合もありますが、ウイルス感染しやすい時期は危険性が高いため、できるだけ加熱するように心がけましょう。
あとがき
ノロウイルスは、感染力が高く苦しめられてしまう感染症です。ただししっかりと予防をしていけば感染を防ぐ事ができますので、苦しまないためにも感染しやすい冬は常に予防をしていきましょう。