なぜAmazonでは1円で古本が売られてるの?利益が出る仕組みとは

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Amazonで古本を探していると、1円で販売されているものがあります。

買う側としては安くて良いのですが、それで利益は大丈夫なのでしょうか。

今回はAmazonの1円古本について調べてみました。

Amazonの1円本とは

Amazonの1円古本ですが、決して怪しい販売形態ではありません。

そもそもAmazonで販売している業者は大きく「Amazonリテール部門」と「セラー(出品者)」の2つに分かれます。

Amazon自身が仕入れ・販売までを担当しているのがリテール部門ですね。商品ページに「この商品は、Amazon.co.jpが販売、発送しています」という表記があるのが特徴です。

一方でセラーは各業者がAmazonに登録し、Amazonのページを利用して商品を出品しています。「Amazonマーケットプレイス」と呼ばれているのがこちらです。

1円で本を販売しているのはたいていセラーですね。売れ残った本や、格安で仕入れた本などを1円+送料で販売しています。

ただしこの送料は少なくとも257円かかるので、実際には1円だけで購入することはできません。さすがにそこまで美味しい話ではありませんでした。

ちなみに何冊もまとめて購入したとしても、1冊ずつに送料が発生します。

例えば2冊買ったとすると

1円×2+257円=259円

にはならず

(1円+257円)×2=516円

という金額になるということです。

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1円本で利益が出る仕組み

1円だけではないとはいえ、本当にそれだけで利益は出るの?って思ってしまいますよね。

この1円古本ビジネスのお金の動きとしては

購入者が商品料金+送料257円=258円を支払う

→Amazonからその金額が出品者に入金

→出品者が購入者に商品を発送

→出品者はAmazonに手数料を支払う

という流れになっています。

手数料には

・Amazonの基本成約料(一律100円)

・販売手数料(商品の15%)

・カテゴリー成約料(本の場合は60円)

の3つがあるのですが、商品が1円の場合は販売手数料がかからないので、基本成約料とカテゴリー成約料の160円だけが引かれます。

そうなると、残りは98円。さらにここから商品の発送にクロネコメール便代の82円がかかり、最終的には16円だけしか残りません

ですが、Amazonに大口のセラーとして申し込めば月額4900円を支払う代わりに基本成約料の100円が無料になります。これで1冊古本を売れば116円が残ることになります。

事業として規模を大きくして月に数千単位で売ることができれば、月額料金を差し引いてもそれなりの利益になりますね。

古本屋で売れ残った本がたくさんあるという場合、仕入れ値も実質0円です。それが月に数十万ほどの利益になるだけでも、かなり大きいのではないでしょうか。

安くても悪徳業者に要注意!

ですがこの1円本を利用する場合、きちんと発送・販売まで行ってくれる優良なセラーばかりではないことに注意しなければなりません。

中には注文を受けるだけ受けて、実際に商品もないのに「発送に時間がかかっている」と嘘をつき、入金が確認され次第アカウントごと削除するという詐欺業者もいます。

入金したお金はAmazonから返金してもらえるので、購入者に金銭的な被害はないのですが、無駄に待たされた挙句個人情報を悪用されたりする可能性もありますので、精神的な被害は大きいですね。

さらに、そもそも個人情報を集めるためだけに行っているという業者もあります。商品の発送自体はきちんと行ってくれるのですが、目的は利益よりも個人情報。商品を購入した後に身に覚えのないDMが増えたりしたときは、このパターンであることも多いです。

変わりつつある1円本を取り巻く環境

この1円古本ビジネスも、だんだんと状況も変わってきました。

まず2015年にクロネコメール便が廃止されました。

クロネコメール便は全国一律82円で、しかも個人利用も可能ということもあり、1円古本ビジネスでは非常に重宝されてきました。

しかし、それが廃止されたため、個人で利用できる郵送手段としては日本郵政の「ゆうメール」が最安で180円

それでも150g以内の制限付きであったため(150gを超えると215円)、かなり厳しい状況に。

法人だと佐川急便の「飛脚ゆうメール便」が113円から利用できるのですが、やはりクロネコメール便の廃止はかなり影響を与えました。

そして2017年からは販売手数料・カテゴリー成約料にも変更がありました。

従来の手数料は上記したように「商品価格の15%」だったのですが、2017年からは「(商品価格+送料)×15%」と変更になりました。

これまで商品価格が1円だったので、何%だろうと手数料はかからなかったのですが、送料までかかってしまうとなると話は変わってきますよね。

例えば送料が257円だとすると

(1円+257円)×15%=39.55円

約40円の販売手数料がかかってしまうのです。

さらにカテゴリー成約料も60円から80円へと増額しています。

メール便が最安でも30円増、販売手数料で40円増、カテゴリー手数料が20円増、合計で90円も費用がかかるようになってしまいました。販売業者としてはかなり厳しい状況ですね。

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ですがその分、悪徳な業者もかなり間引けたのではないかと思います。大口セラーの登録ハードルも少し高くなり、信用できる業者のみが残りつつあります。

また手数料変更と同時期に、大口契約者のセラーのみがですが送料を自由に決めることができるようになりました。

1円の本を350円の送料で販売したり、本を100円に値上げしつつも送料を257円で据え置きにしたりと、どの組み合わせがもっとも購買者の目を引くか日々研究しています。

向かい風にさらされながらも、いまだに格安で本を販売している業者は、信用できるところかもしれませんね。

ただし、ご利用は個人責任でお願いします。

あとがき

アマゾンでは随分と前から1円本がおなじみでしたが、その状況も変わりつつあるのですね。

送料が高くなってきた分、実質的な価格も上がってはいるのですが、それでも安いことには変わりないのでとてもありがたいです。

利用の際は慎重に業者を選ばなければなりませんが、良品を安く手に入れられたときの嬉しさは、何事にも代えがたいものがありますから。

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